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Workout With Data
〜データを使ってワークアウト〜

成長し続けるためのデータ活用

「どんな形であれ、絶えず成長し続けることがアスリートのモチベーションになると思いますし、そのためには怪我をしないことが本当に大切だと感じています」

そう語るのは、多くの運動愛好家から “ハニーコーチ” の名前で親しまれているパーソナルトレーナーの塙翔太さん。フルマラソンの完走を目指すクライアントのコーチングをするため、8年前から自身でも本格的にランニングに取り組むようになり、今では国内外のウルトラトレイルレースに出場するほどの実力を持つランナーだ。

「ランニングを始めた頃は苦痛でしかなかったのですが、今では身体のコンディション(筋肉の張りや動きの悪い箇所)を把握する一つの指標になっています。一人だとなかなかモチベーションが上がらず、習慣化するまでや一緒に走る仲間ができるまではモチベーションを維持するのが難しいのかなと思います。でもランニングのいい所は、走り終わると身体は疲労しているのに気持ちや頭がスッキリするところで、私はとにかく楽しく走ることを追求しています」

ランナーとして、コーチとして。塙さんが大切にするのは、成長し続けるためのモチベーションと、怪我をしないこと。そしてそれらのヒントは、Stravaのデータから得られると言う。

相対的エフォートは、過去の同じ強度の練習と比較して、自分がどれだけ強くなっているのかを感じることができるので、一つのモチベーションになるかもしれません」

相対的エフォート

運動によって体にかかる負荷を表す数字。具体的には、デバイスから取られた心拍データ、または主観的運動強度の登録があるアクティビティに、心血管運動がどれだけ行われたかを測定し、それを数値として表示。短時間の激しいアクティビティ は、長時間のゆっくりしたアクティビティと同程度の負荷を要することがあり、相対的エフォートを使えばその二つを比較することができる。様々なアクティビティタイプも考慮されているので、スポーツの種類にかかわらず負荷を比較することも可能だ。

「私は主に週ごとの相対的エフォートを確認していますが、走り終わった後にそのランニングがどのくらいのエフォートなのかも確認するようにしています。過去数週間のアクティビティの蓄積で相対的エフォートが出てくるので、リカバリーの週の設定やロング走をするときの練習量の調整、そしてコンディションの調整に活用しています」

週間エフォート

週間エフォートは、その週の相対的エフォートの合計値。折れ線グラフでは、週間エフォートの傾向が表示され、日々記録している運動量や運動負荷を基に、最適なエフォートの範囲が白い帯で表示される。この範囲内でアクティビティを行うと、オーバートレーニングや、そこからくる故障のリスクを最小化しながらも、積み重ねてきたトレーニングの効果を維持または増強できる目安となる。逆に、範囲以上の場合、負荷を急激に上げ過ぎたことを示唆し、ケガのリスクやオーバートレーニングのシグナルとなる。

「あとはフィットネスグラフで、過去のデータからどのように運動が蓄積されているかを確認しています。トレーニング効果を一目で実感することができるので、Stravaのフィットネスグラフの確認はおすすめです」

現在は、今年の9月にイタリアのアオスタ州で開催されるレース、Tor des Geants(トルデジアン)の330kmに出場するためのトレーニングに励んでいる塙さん。

「9月までは動き続けることに特化しているのですが、当然ながら練習量が増えていけば平均的なエフォートは上がり、逆に減れば平均的なエフォートは下がります。なので主観的な疲労感だけに頼らず、数値的な疲労感も管理するという点において、相対的エフォートを目安として活用できます」

自身のトレーニングにデータを積極的に取り入れている塙さんだが、そこにはコーチとして抱く思いもある。

「ランニングに怪我や痛みは付き物という雰囲気が、楽しく運動をすることから人々を遠ざけている気がしています。痛みというのは体の不調をお知らせするサイン。ジムにきているランナーも、それ以外でどんなことを行うのかが大事です。ずっと走ることを楽しむためにはセルフコンディショニングしなければいけないので、コーチとしてこれから出来ることを試行錯誤していきたいです」

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