「トラックからウルトラトレイルまで、あらゆる種目を走ってポイント化する混成競技があるとするなら、年齢を重ねる中でも常に過去の自分に “総合得点” で勝てる準備をし続けていきたいです」
そう話す長尾暁人さんは、とにかくいつでもどこでも走っている。中長距離の陸上競技に、100マイル以上のトレイルレース。さらには “お買い物ラン” や娘の保育園までの “バギーラン” と、距離や目的にこだわりなく、ランニングをライフワークとして楽しんでいる。
Workout With Data
〜データを使ってワークアウト〜
アクティビティ分析で見る
自分の総合点


小学1年生のときに陸上を始めてから、400mや3種競技を専門に陸上競技者として走り続けてきた長尾さんだが、ランニングにいわゆる “大人の楽しみ方” を見出したのは、20歳を迎えた2009年に初めて走った東京マラソンだった。マラソンのためにトレーニングをするようになったのも、このレースがきっかけだったと言う。
「市民ランニングクラブのメンバーと、初マラソン完走後に一緒に喜びを分かち合いながら飲んだビールがあまりにも美味しくて、 “こんな楽しみ方があるんだ” と感動したのを、今でも覚えています」
「課題にフォーカスしたトレーニングを考え続けることで、5000mのタイムもこの2年で1分30秒近く更新できましたし、パフォーマンスは明らかに改善していると考えています」
心拍数ゾーンは年齢に基づいた推定値が用いられるが、自分の心拍数ゾーンを細かく把握している場合、Stravaのウェブ版でカスタマイズすることも可能だ。 [設定] → [My パフォーマンス] で、最大心拍数を入力。[カスタム心拍数ゾーン] を選択して心拍スケールを設定することで、自分にとってより正確な心拍数ゾーンを算出できるようになる。
ランニングマッチをフル活用するための長尾さん流のコツもシェアしてくれた。
「ランニングマッチの画面にはアクティビティのタイトルが表示されるため、行った練習メニューを都度タイトルに書いておくことで、この機能が非常に使いやすくなると感じています」

速くて強いランナー
トレーニングでも、レースでも、用事をこなしながらのジョギングでも、記録に残しておけば、データは等しくその運動量を評価してくれる。こうした情報を使って自分のその時の “総合点” を把握することで、長尾さんのように長く楽しく走り続けられるのかもしれない。
「年齢と逆行しつつ、タイムや順位で過去の自分に挑戦していくことが、私にとってのモチベーションです。速いだけでもなく、強いだけでもない、 “速くて強い” アスリートでありたいです」