『ラスト・マイルを、ベスト・マイルに!』

皆さんが今年出走する全てのレースを沿道で応援できたとしたら、私は『ラスト・マイルを、ベスト・マイルに!』と叫び続けることでしょう。そして5km、10km、ハーフ、フルマラソンやトレイルレースでも、ゴールまで残り1マイル(1.6km)の地点に、大きな風船で飾ったアーチを取り付けます。地元の高校のマーチングバンドやアクロバットダンサー、アクロヨギ達を招待し、その場に集まった家族や友人、辺りにいる人々全員にカウベルを配り、手にまめができるまで叩いて応援してもらうと思います。

なぜなら、私の父がかつて言ったように、レース最後の1マイルを”燃えたぎる心臓のごとく” 力を振り絞って完走することほど爽快なことはないからです。それは、今までのどんなランニングからも得られない感覚。スピードや順位、レースの経緯に関わらず、The Last Mileは皆さんをお待ちしています。皆さんのこれまでの努力を讃え、果敢に挑んできたゴールへと、そして、さらなる高みへとご案内します。レース本番がどのように展開したとしても、The Last Mileでクールに幕を閉じましょう。皆さんなら大丈夫。

現コーチ(元プロランナー)として、The Last Mileは私の得意分野です。目標達成にぴったりのワークアウトはいくつかありますが、手始めにこちらのワークアウトを試してみましょう。いよいよ最後の1マイルが目前に迫った時、身心ともにギアチェンジしてくれるでしょう。沿道で応援する人達の「あと少し、頑張って!」というかけ声を聞くと、「ラスト・マイルを、ベスト・マイルに!やり切ろう!」と思えるでしょう。

ワークアウト:“三段階変速法”
このワークアウトでは、徐々に意識的に加速する方法をお教えします。最後の1マイルになって突然猛スピードで走り出すよりも(それはきっと上手くいかないので)、レース本番に自信をもって上手く走れるように、慎重かつスムーズに加速する方法を練習します。

詳細:

  • 9分間を4分・3分・2分の3パートに分けて、パートごとに段々と加速していく連続ランニングを3回
  • 回復:9分おきの、2~3分間のジョギング
  • 方法:
    信号や障害物がなく走れる舗道や道路、小道を見つけてください。10~15分の軽いジョギングでウォームアップし、身体が固いところがあれば、ストレッチをしたり大股で歩いたりして、ワークアウト前にほぐしておきましょう。
    スタート地点を決めて、始めましょう! 9分間隔で3セット行います。最初の4分間は、ハーフマラソンを走る時のペースで。5年前の記録や5年後の目標ペースではなく、今の自分にあったペースにしてください。4分間走り終わったら、次の3分間は10秒/マイルほど速いペースに切り替えましょう。更に最後の2分間は、もう少しだけペースを上げてください。
    9分間走ったら2~3分、歩いたり軽いジョギングをして、息を整えます。この9分間の走り込みをあと2回繰り返してください。コツをつかんできたら、ペースを調整してみましょう。切り替えがスムーズかどうか、そして自分でコントロールできている感覚を確かめるためです。2回目、3回目になるにつれ大変になると思いますが、やりきれるでしょう。

    さらにオプションで:3セット終了後、できそうだと思ったら、”最後の1分”を試してみてください。最後の9分間が終わった1分後に、全速力で1分間走ります。そうするとトレーニングの良い刺激になる乳酸が作られますが、とても心地が悪い状態でワークアウトを終えることになります。(そういう状態が好きな方ならいいのですが。)

    効果の秘密:
    自由自在に変速できるようになれば、自然とレース最後の1マイルに挑戦できるでしょう。ゴールラインが見えた時に、最後の1マイルをいくつかのパートに分け、勢いをつけ、一番きつい最終局面に立ち向かう技を身に付けましょう。

    ゴールラインでは誰もが安堵感を抱くでしょう。しかし、持てるものすべてをコース上で出し切ったランナーや、最後の1マイルで我を忘れて(あるいは覚醒して)全力を尽くしたランナーは、ゴールの瞬間に自我から解放され、様々な感情が滝のようにあふれ出てくるでしょう。

    『ラスト・マイルを、ベスト・マイルに!』さぁみんな、やってみよう!

    心から健闘を祈っています
    Lauren

    Stravaはその野望の実現を後押しするとともに、あなたのあとに続く若いアスリートたちを応援します。

    The Last Mileに参加して、Stravaの有料機能「Summit」の無料トライアルを手に入れよう。そして最後の1マイル(1.6km)スプリットを最速で走ると、世界中の若いアスリートたちの支援団体にチャレンジ達成者1人につき1,000円をStravaが寄付します(総額500万円まで)。