最後の1マイルを最速で走りたい?そうですよね?素晴らしいです。皆さんに秘訣をお伝えしようと思いますが、その前によくある誤解を解いておこうと思います。
皆さんが最後の1マイル・スプリットを最速で走るためには、プロアスリートのトレーニングは必要ありません。野生動物に追われて命の危険を感じるながら走る必要もなければ、表彰台に上るというご褒美や、年齢層ごとの賞品も不要です。そういう条件は全て要らないのです。本当に必要なことは、走る距離を考慮して、十分な量のトレーニングを積むこと、レース計画を立てること、そして心の準備をすることです。それでは私のお勧めの方法をご紹介します。
ステップ1: 責任を持とう
あなたなら、全力で完走できます。本当ですよ!自分には出来ないと、言い訳にしているのは何ですか?いいえ、それは納得出来る理由にはなりません。
聞いてください。あなたなら出来ます。自身の努力を盛大に褒めたたえて良いのです。そうすれば、エンドルフィンが溢れ出てくるでしょう。沿道の人々を勇気付けることも出来ます。そのための最初の心理的ステップは、どんな時でも目標に責任を持ち、宣言することです。鏡を見る時やランニングをしている時、目標を口に出してみてください。そのうちに、自分なら出来ると信じられるようになるでしょう。
ステップ2: 戦略を練ろう
レース計画を立てることは重要です。最後の1マイル・スプリットがたまたま最速になることは、普通ありえません。選択肢は大きく2つ。1つ目は、最後の1マイルまでジョギングし、そこから野生児のように走ること。これは合理的な選択肢であり、実際楽しいですから、誰も否定することは出来ません。2つ目は、自分自身の潜在的な可能性を、最後の1マイルだけでなくレース全体を通して知るために、もう少し戦略的に走ること。達成したい目標と、具体的にどうやって達成するかという計画を、スタート地点に立つ前に把握しておく必要があります。
ステップ3: 細分化しよう
目標に向かって走るランナーは、最初にペース配分などの定量的尺度に慣れることが多いです。しかし、手強いレースの最後の1マイルを最速で完走しようと思ったら、質を重視したレース戦略が必要になります。私なら、レースをメンタル面から3つに分けることをお勧めします。
- 走り出す
- 競争する
- 達成する
走り出す
ほとんどのレースにおいて、”レース本番”というよりは”ランニング”だと思って挑むのがいいでしょう。ドラマチックさはなくとも、リラックスして、気持ちが落ち着いた状態で、維持できる自信のあるペースで走りましょう。私はつい母親になった気分で「調子に乗っちゃダメよ!」と言いたくなります。神経を集中させ、興奮と期待でいっぱいの時に、最初の数マイルを今までの練習通りのペースで走っていると、すごく簡単に思えてきて、急に計画を変えてしまいたい誘惑にかられます。この時点で、「自分には思っていたよりも力があるのかも!目標が低すぎたんだ。実はDes Lindenのようなすごいランナーなのかもしれない!調子がいいうちに、少し速く走っておこう!」と思ってしまいがちです。しかし、それではいけません。そのエネルギーを筋書き通りに利用するために蓄えておきましょう。「なんだか楽に走れているから、後で暴れまわるのが楽しみだ!」と。
競争する
中間地点とゴールまで2マイル地点の間で、特定の場所を選んで競争モードに入りましょう。個人的にはレースの2/3を走り終えている方が好きなので、ハーフマラソンだと8マイル(12.8km)か9マイル(14.4km)地点、フルマラソンだと17マイル(27.2km)以降を選びます。現状を把握し、集中力を深め、投資をする時です。少しペースを上げる気分になったり、虎視眈々と、前を走る集団の誰かに追いつこうとし始める時かもしれません。次第に興奮してくるでしょう。最後の1マイルでさっと追い抜いてしまおうと思っている集団へと、入り込もうとしているのですから。
達成する
最後の1マイルが近付くにつれて、最終マイル・スプリットに焦点を当てるようにしましょう。ギアチェンジする自分を思い浮かべ、ゴールまでの筋書きへ緊張感と期待を組み込みつつ、現状のペース配分をしっかりコントロールしましょう。もうすぐ緊張から解き放たれますが、まだその時ではありません。最終マイルの標識があと数歩のところまで来た時にこそ、顔と肩をリラックスさせ、両脚が刻むリズムに注意を払い、足取りを少しだけ軽くし、身体を押し上げ、地面を高く蹴り上げましょう。そして待ちに待ったゴールへ向けてのラストスパートに入るのです。あなたは強い。あなたなら出来る!周りで何が起こっていたとしても、あなたは自分自身の身体の中にいて、今までの努力を体現しているのです。もはや、完走出来るかは重要ではありません。問題は、自身の限界を超え、周囲の期待や評価からも解放されて、シナプスと化学と神秘の世界に浸り、無心になって力を発揮できるか。
もちろん答えはイエス、あなたなら出来ます。
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