2020年 ベストフォト

スポーツに写真はつきもの。記録に残したいものは、記憶にも残したいから。何足もの靴を履きつぶし、目標に向かってただひたすら走り続ける過程は、あとから振り返ることで、その達成感をより大きく感じられることでしょう。心に響く写真は、その瞬間を切り取るだけでなく、まるで小さなタイムカプセルのように、その時の気持ちや感情を思い出させてくれるもの。そして、それを見る人をもストーリーの中に引き込む。

2020年のフォトコンテストでは、3万件を超えるエントリーをいただきました。ご応募いただいたみなさまにお礼申し上げます。プロ写真家で構成されたパネルによる審査の結果を発表します。受賞作品をご覧いただくことで、みなさま一人ひとりの2020年の振り返りと、2021年の希望につながりますように—。

最優秀作品

ロード部門: Jenna Leigh

「2020年は遠征や冒険の年ではありませんでした。むしろ、家の近くにあるものに感謝することを学んだ年でした。私がこれまで走ってきたロードの中で、最も過酷なもののいくつかが、まさかここイギリスにあるとは思いませんでした。写真は、ヨークシャーデイルズのPark Rash、Oxnop Scar、Buttertubs、そしてFleet Mossを組み合わせたライドから。寒くて雨量も多く、風が強い日でした。トップに立つことよりも、やめたい気持ちに立ち向かって乗り越えることで達成感を得られる、そんな一日でした」


オフロード部門: Austin O'Connor

「それは一生に一度の旅でした。初めて訪れたヨセミテで、3日間の過酷なハイキングを経て、膝を少し休める必要があったので、より優しいコースを求めてタフトポイントまでハイクすることに。そこで突如として現れたのが、一生に一度のこのシャッターチャンス。道も人気もないような公園の片隅で一番いい写真が撮れるかと思いきや、最も必要な要素は運(と夕焼けと夕霧)でした。このような写真を撮っているときの高揚感は、他では感じられないものです」


ポートレート部門: Loury Lagardere

「北極にて活動中の様子」

準優秀作品

ロード部門: Ron Short

「日頃からカメラでセフルタイマーを設定して撮っている、サイクリング中のセフルポートレートの一つです。朝焼けは日々の精進を表すようで、特に好きです」


オフロード: Jesse Lieman-Sifry

「月とマウンテンバイカーと、有名なセドナのランドマーク。この中から2つを選ぶだけでも難しい写真になりますが、3つ全部入れるとなると、1週間くらいは乗って探索して、望遠レンズを抱えながら、まるでサボテンをさばくようにより難解なスポットを探します。Googleアースやtrailforks、photopillsなどを何時間も見て、『ああでもないこうでもない』を繰り返して、テスト写真に棒人間を描き込んで成功ショットをシミュレーションして。おかげで脛にアガベの棘を何本もくらいました**。友人に協力してもらって、何メーターも先からトランシーバーでやり取りもしました。それだけの価値があったと思います!😄
** 撮影において、ケガをしたのは私だけで、アガベやサボテンは無傷です 😂」


ポートレート部門: Brenden Clarke

マンハッタンの周りを20マイル走ったあと、友人のDavidを撮影しました。地下鉄に乗るのは数カ月ぶりで、私たちが今暮らしている『ニューノーマル』を痛切に感じました」

特別賞

Ryan Sneddon
Andy Wickstrom (左) and Nicholas Hall (右)
David Gostine
Jeremy Saunders
Ryan Ackerman (左) and Johnny Pace (右)
Philip Dauwe (左) and Christian Kohlhausen (右)
Thomas Silva
Julien Garvi (左) and Ethan Luciono (右)
Isabel Howe (左) and Aisha McAdams (右)
Julie Nguyen
Alan Danby (左) and Louis Legon (右)
Blue Engelking (左) and Brian Galdamez (右)
Howie Stern
Preston Davis (左)and Benjamin Marolf (右)
Liviu Enache

StravaのInstagram で、その他の作品も公開しています。

Special Thanks: 賞品を提供いただいたGarmin社とJaybird社、そして審査員のJason Suarez氏, Pauline Ballet氏, Chris Burkard氏, Jojo Harper氏、藤巻翔氏