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FKT Hub
トレイルにおける4つのマナー
a messege from 高尾マナーズ

Fastest Known Time
(知られている限りもっとも速い記録)

FKTに定義やルールがあるわけではないけれど、数日~数ヶ月を要するロングトレイルや辺境、山岳高地、海洋などの「横断」「縦走」「走破」「踏破」といった言葉が似合うものだと思います。

なぜなら。海の向こうに何があるんだろう? あの山の奥はどうなっているんだろう? 未知なる土地、世界に憧れることは、つまり好奇心は、人間の本能です。

かつての探検家、冒険家、アスリートにとって、未開の地の初横断、初登頂、初踏破、つまり「いちばん乗り」が冒険探検の最大のモチベーションでした。

残念ながら、現代ではすでに未開の辺境は存在しません。となると、現代の冒険探検のモチベーションは、「いちばん乗り」よりも速く到達、踏破、横断することでしょう。到達することはもちろんですが、「到達時間を短くする」ことが重要になります。

「北極犬ぞり横断」「モンブラン2往復」「世界一周ヨット単独横断」などは誰でも行えるものではないし、それがゆえに話題になり、記録は新聞、TVで周知されます。誰でも知っています。

ですが、誰でも(?)できる「アパラチアン・トレイル」は、「ジョンミュアー・トレイル」は、「東海自然歩道」は、「信越トレイル」は、誰がいちばん速いんだろ? 最速記録を持っているのは誰でしょう?

いちばん速い記録の持ち主を探すことから、その挑戦は始まります。いまどきは、SNSを駆使すればたちどころに記録は判明しますが、公表されていない記録があるものです。ですから、「知られている記録のなかで、もっとも(到達、踏破)速い記録」、また「その記録への挑戦」になるのです。わざわざ「Known=知られている限り」という表現があるのはそんな理由からでしょう。

繰り返しになりますが、準備、計画、天候、装備、サポーター、経験、知識、集中力、判断力、情報、食事、睡眠、仲間、信頼・・・人のもてるありとあらゆる資質を動員して、さまざまなトラブルを解決して「先人よりも速く到達する」こと、それがFKTだと思います(*)。


*2015年7月、アパラチアン・トレイル3500kmを46日8時間7分で踏破した(前FKTは46日11時間20分)スコット・ジュレクの書いた『NORTH 北へ』にそこらへんが詳しいです。泣けます。

さて、いよいよ本題です。

このFKTを日本の山で行うのなら、いくつかのマナーが必要です。

日本の山はハイカー、登山者、観光客、あなた以外のトレイルランナーなど、多くの人が利用しています。その公共のトレイルを「速く」走るのですから、そのままではもちろんトラブルが起きます。

走る人がやって来れば、歩く人は「ぶつかってきたらどうしよう」「うわやだ」恐怖や不快を感じます。後ろから、突然追い抜かれれば、びっくりするし、そのせいで転倒するかもしれません。

あなたが1分、1秒を削り出すために、他人に嫌な思いをさせたり、転倒させたり、崖下に突き落としていいわけがありません。

トレイルにおける4つのマナー

マナーその1
ハイカー、登山者、観光客の少ないトレイル、時間帯を選んで走りましょう。

FKTをするときの最良の選択です。

マナーその2
それでも、もし歩く人に出会ったら、手前で走ることをやめて、挨拶をして、歩いてすれ違いましょう。

歩く人同士がすれ違うのですから、恐怖感は減るし、なによりも安全です。

マナーその3
もし、歩く人に追いついてしまったら、走ることをやめて歩いて近づき、トレイル幅の広いところで、挨拶をして、歩いて追い抜きましょう。

もし、歩く人がこちらの存在に気づいて、道を譲ってくれたら、お礼を言って、歩いて、追い越しましょう。

マナーその4
山によっては環境保護、事故防止、私有地などの理由から通行止め、走行禁止、立ち入り禁止のトレイルがあります。

走ってはいけません。

あなたが経験豊富なトレイルランナーなら

これらのマナーは百も承知でしょう、
日頃から心がけているでしょう。
ですが、
レースやタイムを気にすると人は別人になることがあります。
どんなときでも他の人たちを気遣える人でいてほしいものです。

内坂庸夫
雑誌編集者。2005年から国内外のトレイルガイドの連載を始める。数多くの運動選手、コーチ、医者、科学者から最新最良な運動科学を学び、自らのウルトラレース体験とあわせ、超長距離のトレイルラニングのトレーニングとその運動効果の管理、代謝機能改善、エネルギー・水分補給、高所山岳気象装備、サポート心理学などを研究分析する。

About 高尾マナーズ
高尾の山を誰もが、気持ちよく安全に遊べるように《トレイルで人と出会ったら、歩いてすれ違いましょう》などマナーを提唱しているトレイルラニング非営利団体。 正式名称は高尾トレイルマナー向上委員会。メンバーは小林大允/デザイナー、桑原慶/店舗経営、内坂庸夫/雑誌編集者
Website: https://takao-trail-manners.jp/ (トレイルのマナーはこちら)

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